母べえ小百合 恩師・市川監督へ吉報送る
第58回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門に出品された「母(かあ)べえ」の公式上映が13日(日本時間14日)、メーン会場のベルリナーレ・パラストで行われた。
主演の吉永小百合(62)はドイツ語であいさつ、現地の観客を驚かせた。一方、市川監督が亡くなったことについて「言葉にならないくらいつらい思い」と胸中を明かした。
上映が終わると、1600席がほぼ埋まった会場は、約3分半、盛大な拍手に包まれた。感激の面持ちで舞台に立った吉永は、メモを見ながら「15年ぶりにベルリンに来られてうれしいです。山田洋次監督が“母べえ”を通してスタッフや俳優の心を1つにしてくれました。
それを見ていただけてうれしいです」とドイツ語であいさつ。ベテラン女優の思わぬ演出に観客は大喜び。ひときわ大きな拍手が送られた。 第2次世界大戦に翻弄(ほんろう)された家族の物語のため、「あまり華美になりたくない」とふじ色の着物で参加。直前には“恩師”ともいえる市川監督の悲報が飛び込み、言葉をなくしていた。それでも、激動の時代を子供を守りながら生き抜いた役どころと同様、気丈さを見せて堂々と登壇。観客の温かい反応にほっとした表情を浮かべた。


コメント